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イタリア半島の中東部、アドリア海に臨み南北に伸びるマルケ州は北にエミリア ロマーニア州、西はトスカーナ、ウンブリアの両州と南はアブルッツォ州と接し、州都アンコーナを中心とします。 アンコーナは港湾都市として栄えていますが、他の都市は高所にあります。 この地方でよく知られるアンフォラ型の瓶のヴェルディッキオのワインはあまりにも有名で、生産面積は広大なものではないですがマルケを代表するワインです。その質の良さは歴史の中でも幾度も 歌われており、古くはローマ教皇に献上されていました。 ヴェルディッキオワインは2種類ありヴェルディッキオ デイ  カステッリ ディ イエージがアンコーナの北西部に位置し、酸の高い品種ですが、あとあとまで印象に残るほどの濃密なフルーツ味があります。 若干後味に苦味を残しバランスが取れているこのワインは、魚料理 との相性もよく“魚のワイン”とも知られていました。より山の方へ入ると、こちらはヴェルディッキオ ディ マテリカとなります。 生産面積は比べるとずいぶんと狭くなり、それに伴い生産量も少なくあまり見かけられなくなりますが、DOCに認定されたのはこちらの方が先であした。山側に位置するこのワインはより冷涼な地域で造られる事から より酸を残した風味となります。他の州の白ワインでは珍しくリゼルヴァタイプもあり、それだけ熟成に耐えるのもこのワインの特長になります。今でこそこの2種類のワインも品質的に世界中で認められましたが、それまではキアンティのフラスコ型の瓶のように、ヴェルディッキオのアンフォラ型の瓶に入ったワインは陳腐で味わいもなく水代わりに飲むしかイメージがありませんでした。ですが優良な生産者たちが努力をして質の向上を努めた結果、1980年代にはつまずいていたマルケのワイン産業を蘇らせました。しかし、白ワインが成功しつつあるかその立場を守っていた間に赤ワインの生産はロッソ コーネロや ロッソ ピチェーノといった素晴らしいワインがあるにもかかわらず衰退してしまいました。 イタリア全土では赤ワインの方が多く造られるにもかかわらず、そういったところからマルケ州では白ワインが70%に対して、赤ワインは30%にすぎません。