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ピエモンテ州は西でフランスと国境を接し、海のない内陸地方になります。アルプス山脈の麓に位置することから、ピエモンテ(山の足 Piedi Monte)と呼ばれるようになりました。ここではギリシア、ローマ時代からワイン造りが行われ、現在でも主要品種であるバルベーラやモスカート、ネッビオーロなどの記述が古くから残されています。ですが地元で消費されるのみで州外にその名前が広がりだしたのは14世紀から17世紀にかけてだと言われています。気候は厳しく季節の変化も顕著で、降水量も多く、冬は寒く夏は暑く乾燥した気候でブドウの栽培に適しています。ワインの生産量はさほどでもなく畑の面積はイタリアの全栽培面積の7%ほどしか占めていませんが、ワインの輸出取引額ではイタリア全土の総額の17,5%を占めています。つまり高級ワインの宝庫であり、輸出も盛んな州であると言うことです。それに伴い高級ワインのカテゴリーに含まれるDOCGは8つ、DOCも40を超えイタリアで最も多い州になっています。州内のブドウ栽培はアルバ、アスティそしてアレッサンドリアを取り巻くランゲからモンフェッラートにかけての丘陵地帯と、より北のアルプス山麓が重要な位置になります。それぞれの土壌の成り立ちが違うので、
地質が異なり気候条件も異なりますが、バローロ、バルバレスコを生む前者は、海底が隆起した土地で様々に異なる沈殿物が主であり、大きなグループで言うと石灰粘土になります。アルプスの麓の方は、山の自然な岩が母岩となっている土地で、花崗岩が中心となっています。 |
さてこの地方で造られている“ワインの王”と称されるバローロですがバローロ村を中心とする地域で造られています。小さなワイナリーが多く、約1200ヘクタールの土地に1300もの農家が存在し、1軒あたり1ヘクタール以下の農家で造られています。ここへ来るとこぎれいな村の南に面する傾斜面のあちらこちらに、個人所有に細分化され手入れの行き届いたブドウ園を眺めることができ、観光客を楽しませます。
そして質や名声で対をなす弟分のバルバレスコは、アルバの町を挟んでバルバレスコやネイーヴェ村を中心に造られます。ですがワインの生産量は300万本程度で、バローロの半分以下と少なくなっています。
このような2種類だけでなくバルベラやドルチェット種などの有名な赤ワインを産出するピエモンテでは白ワインの生産が2割弱となっており、8割以上が赤ワインとなっています。
これからの流れでは、この州に新しい“ピエモンテ”や“ランゲ” などの広範囲のDOCが認められこれまで使えなかった 外来品種やワインの作り方も試みることができるようになりました。
古い伝統を守りながら新しいものを着実に実践している ピエモンテのワインはさらに興味深いものになっていくと思われます。 |
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